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ずっと書ける銘木の金属鉛筆(メタルペンシル)ブビンガ

¥5,500 税込

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先日、最新の金属に黒鉛を配合して作られたペン先部品を入手したのですが、これで木軸の金属鉛筆を作ったら面白いのではと思い、大阪の虹紙文室さんに相談。すると上がってきたサンプルがほぼ完璧で、手直し必要なしの逸品でしたので、そのまま販売させていただくことになりました。

木材:ブビンガ
長さ:131mm(ペン先まで含む)
重さ:約8g
※替えのペン先がひとつ付属されています

使用木材の特徴:
ブビンガはアフリカ原産の広葉樹で、赤褐色に美しい縞模様が入る装飾性の高い木材です。硬く重厚で耐久性に優れ、加工性も比較的良好なため、高級家具や楽器、内装材に使用されます。音響特性も良く、ドラムやギターにも用いられます。

今回の商品化に向けて、金属鉛筆(メタルペンシル)の歴史を調べてみましたら面白かったので、よろしければお読みください。

古来から、いろんな筆記具が開発されてきた中で、インクを用いない金属のペン先は異色の存在です。

例えば、レオナルド・ダ・ヴィンチも用いたとされる銀筆(シルバーポイント)は、インクを使わずに筆記・描画できる古典的な描画技法。
一方、近年登場した金属鉛筆(黒鉛を混ぜたメタルペンシル、いわゆる「永久に書ける鉛筆」)も、同じくインク不要で長く書き続けられる先端技術の文具です。

銀筆は細い純銀の棒を芯として用いる描画用具で、中世からルネサンス期にかけて広く使われました。
レオナルド・ダ・ヴィンチをはじめ、ヤン・ファン・エイクやアルブレヒト・デューラー、ラファエロなど多くの芸術家が銀筆で緻密な素描を残しました。

当時はまだ黒鉛の鉛筆が存在せず(16世紀後半に黒鉛の発見によって鉛筆が開発されます)、銀筆は「インクのいらない筆記具」として重宝されたのです。
しかし16世紀末に黒鉛鉛筆が普及し始めると、銀筆は次第に衰退していきました。

銀筆で描画を行うには、あらかじめ研磨剤を含む下地剤を紙や板に塗布する必要があります。
伝統的には、骨灰や石膏など白色顔料を膠で溶いたものを紙に塗って乾かした下地が用いられました。この下地がわずかなザラつきを生み、銀の尖った先端を擦ることで銀の微粒子が紙に付着して筆跡となります。

銀筆の描線は細く均一で、描き始めは淡い灰色ですが、時間の経過により銀が酸化(硫化)してセピア色(褐色)に変化するのが特徴です。
グラデーションや濃淡表現が難しく、描線は消しゴムで容易に消すことはできません(半ば恒久的に紙に定着します)。

そのため、ハッチング(線の重ね合わせ)や点描で陰影をつけるなどの熟練した技法が要求されました。一方で、インクのように滲むことがなく極めて細密な線を描けるため、当時の芸術家たちは素描やスケッチ、細部の下描きに銀筆を愛用したのです。
紙や羊皮紙に傷をつけることなく半永久的に保存性の高い線描が得られる点も、銀筆が何世紀にもわたり重宝された理由と言えます。

20世紀末から21世紀にかけて、銀筆の原理を応用した金属製のペンシルが再び注目されます。
特に近年は、芯に黒鉛(グラファイト)を混ぜ込んだ特殊合金を用いた金属鉛筆が各社から登場しています。

筆記の際、紙との摩擦によって芯から黒鉛と金属の微粒子が少しずつ削れて紙面に付着し、文字や線が描かれます。

現代の紙は製造時に微細な鉱物質の填料が含まれ、表面にわずかな研磨性があるため、特別な下地処理をしなくても金属芯で筆跡を付けることができます。
こうして普通の紙にそのまま書けるという実用性を備えたのが、現代版の金属鉛筆なのです。

最新の、黒鉛混合の金属鉛筆は、一般的に硬度HBの鉛筆よりやや薄い筆跡になります(製品によりますが、おおよそ鉛筆の2H~H程度の濃さといわれています。)
線の色味は通常の黒鉛筆と同様のグレーで、銀筆のような経年変色は起こりません。また、通常の消しゴムで筆跡を消すことが可能である点も大きな利点です。

水や油にも溶け出さないため、描いた線が水彩絵の具で滲むこともなく、下書き用途にも適しています。

金属製の芯は非常に減りにくく、製品によっては数キロメートル相当の線を書いても使い切れないほど長寿命です。
このように長持ちするため、繰り返し削ったり芯を継ぎ足したりする手間が省け、環境負荷の低減にも寄与するエコな文具としても注目されています。

用途としては、鉛筆と同じ感覚で使用できることから日常の筆記や製図、スケッチまで幅広く活用されています。
特に、デッサンやイラストの制作、学生の筆記学習、長時間にわたるメモ取りなど、頻繁に鉛筆を削る煩わしさを解消したい場面で有用です。

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